≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その9
Stand By Me • Ben E. King
シンプルで印象的なイントロに始まり、一度聴いただけで耳に残るメロディのこの曲は、この時代のオールディーズ・ソングとしては、日本で最もよく知られている曲のひとつだと思う。
たぶん「ジョニー・B・グッド」や「風に吹かれて」や「抱きしめたい」よりもずっと。
この曲は発表当時も大ヒットしたのだけど、今のように日本でも広くCMに使われ、愛されるきっかけになったのは1986年の映画『スタンド・バイ・ミー』によってだろう。
わたしは職業柄よく知ってるけど、この映画の人気は何年たっても衰えない。
映画は、純真だった少年時代に友だちといっしょに過ごした日々への郷愁みたいな内容だけど、これにはやはり多くの人が共感するものがあるのだろう。
この映画による胸の掴まれ方は半端ではない。
だいたいの人がこれを観ると泣くと言う。
わたしもたしか泣いたはずだ。
たとえ映画を観ていなくても、”stand by me”という、僕のそばにいてほしい、僕の支えになってほしい、というシンプルすぎてグッときてしまうメッセージに男女問わず、思わず目がしらが熱くなってしまうのだと思う。
とくにわたしは間奏の美しすぎるストリングスが何度聴いてもグッとくるなあ。