No.365 ジョージ・ジョーンズ/ヒー・ストップト・ラヴィング・ハー・トゥデイ (1980)

Super Hits, Vol.1

≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その365
George Jones – He Stopped Loving Her Today

今日はジョニー・キャッシュの命日でもあるが、彼はもちろんのこと、ディランもキースも愛したと言われた史上最高のカントリー歌手のひとり、ジョージ・ジョーンズの最大のヒット曲がこの曲だ。カントリーナンバーの定番として今も愛されている。

歌われているのは、愛し続けた女性を想いながら死んでいく男について。

彼は今日、彼女を愛するのをやめた
人々は彼の部屋のドアにリースをかけた
そしてすぐに彼を運び去っていった
彼は今日、彼女を愛するのをやめたんだ
(written by Bobby Braddock, Curly Putman)

シンプルな曲だが、ジョージ・ジョーンズの、万感の思いを込めたドラマチックな歌い方が感動を呼ぶ。

彼もまた破天荒な人生を送った。
海兵隊から歌手に転身して1953年に22歳でデビューし、150曲以上のトップ40ヒットを世に送り出したが、その間に4度結婚し、酒に溺れ、薬物を濫用し、精神科にも入院した。

彼と歴代の妻の、酒にまつわる攻防のエピソードには有名なものがいくつかある。

彼は一日中バーボンを飲んで過ごしていたが、二番目の妻のシャーリーは彼に酒をやめさせようと、酒を買いに行けないように車のカギを隠した。
それでもミスター・ジョーンズは最高時速8kmの芝刈り機に乗って、12km離れた酒屋まで酒を買いに行ったそうである。
また、三番目の妻のタミーの証言では、彼は芝刈り機で高速道路に乗って、バーに飲みに行ったこともあるそうだ。

この曲は晩年のジョニー・キャッシュもカバーしている。

ジョージ・ジョーンズはジョニー・キャッシュよりひとつだけ年上だ。
そしてジョニーより10年長生きして、2013年にナッシュヴィルの病院で、81歳で旅立った。

今頃はあの世でジョニー・キャッシュとハンク・ウィリアムスとで”史上最高のカントリー歌手トリオ”でも結成して大いに歌っているのかもしれない。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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