No.407 デル・シャノン/悲しき街角 (1961)

The 'Runaway' Hits Of Del Shannon [Import]
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その407
Del Shannon  Runnaway

1955年に誕生して若者たちを熱狂させた《ロックンロール》は、わずか5年ほどで滅びた。

1958年にエルヴィスが徴兵でロックンロール界から一時退場したのを皮切りに、リトル・リチャードも同じ年に引退、ジェリー・リー・ルイスは13歳の少女と結婚していたことが分かってキャリアから陥落した。

翌59年にはチャック・ベリーが少女に売春をさせたとして懲役刑に服し、さらにバディ・ホリー、リッチー・ヴァレンス、ビッグ・ボッパーが飛行機事故で急逝した。
さらにはその翌年にエディ・コクランまでが自動車事故でこの世を去るという、なんの神の怒りだかわからないが、栄華を極めたロックンロールはソドムとゴモラの町のように壊滅させられたのである。

ロックンロールが復活するのには、1962年10月、ビートルズのデビューまで待たなければならなかった。
なので1960年からのおよそ3年間は、「ロックが死んでいた」時代である。

デル・シャノンはそんな時代に活躍して、人々の心を癒したシンガーソングライターだ。
デビュー・シングルであるこの「悲しき街角」はいきなり全米1位となった。

日本でも大ヒットし、洋楽ポップスとしては「ダイアナ」などと並んで全世代的に最も有名な曲であった(今の若い子は知らないだろうけど)。
なので、彼のその後のシングルには「花咲く街角」「さらば街角」「街角のプレイ・ガール」などと、原題とは何の関係もなく「街角」をつけた邦題になり、「街角男」などと呼ばれた。

しかしその後のデル・シャノンは低迷の時代が続いた。
精神のバランスを崩し、アルコール中毒になった。

そして1990年に猟銃自殺を遂げ、55歳で世を去っている。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする