【女子ロックの快楽】
Madonna – Celebration
Madonna – Celebration
songwriters : Madonna, Paul Oakenfold, Ian Green, Ciaran Gribbin
マドンナのキャリアを網羅した2枚組ベスト・アルバム『セレブレイション』に新曲として収められたトラック。全米71位、全英3位。
いかにもセレブらしい衣裳を着て、股をパクパク開きながら前後左右に腰を振りまくる、下品でカッコいいPVが最高だ(ただしPVのほうは大幅にリミックスされているのが残念。CDのほうが圧倒的にカッコいい。)。
ダンス・ミュージックには違いないけれども、わたしは「ロケンロールだなあ」と思った。
その昔、ロックンロールはダンス・ミュージックだったのだ。
若者たちはロックンロールに合わせて脚をクネクネ、腰をフリフリしながら踊り、大人たちは眉を顰めた、下品でいかがわしいダンス・ミュージックだったのだ。
今はロックに、そんないかがわしさはない。ワイルドでラウドであっても、下品というわけでもない。大人も眉を顰めなくなった。気にもしなくなった。
それならマドンナのほうが、圧倒的に下品でいかがわしい。そしてカッコいい。
新曲が出ればいちいち聴きたくなるし、見たくなる。
わたしにとってマドンナは、永遠のロックンローラーなのだ。