スライ&ザ・ファミリー・ストーン/エヴリデイ・ピープル(1968)

STAND! [12 inch Analog]

【60年代ロックの快楽】
Sly & The Family Stone – Everyday People

4thアルバム『スタンド!(Stand!)』に収録された5枚目のシングルで、スライ&ザ・ファミリー・ストーンにとって初の全米1位となった出世作だ。
また、ベーシストのラリー・グラハムによる、ロック史上初めてエレキ・ベースのスラップ奏法が録音された曲とされている。スラップ奏法とは、ベースの弦を指で、ベン、ベン、ベイン、ベインなどと打楽器のように叩く弾き方のことだ。

互いに多様性を認め合おうという意味で、「人間いろいろ、やり方もいろいろ」(Different strokes for different folks)」と歌い、当時の自由・平等を標榜したカウンター・カルチャーを背景に、若者たちの共感を得た。

あれからもう50年以上が経ち、きっと当時よりはずいぶん改善されているのだろうけど、それでも人種間の対立の火種は燻り続けてるし、少数民族への迫害や、思想や自由への弾圧なども、未だに世界のあちこちで行われている。残念ながら、と言うのもヘンだが、21世紀の現代でも彼らのメッセージは有効なままだ。

それにしても1968年でこの曲、このサウンド。
当時、スライ&ザ・ファミリー・ストーンは、圧倒的に新しかったのだ。

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