【女子ロックの快楽】 #7
Tracy Chapman – Fast Car
Tracy Chapman – Fast Car
世界的にヒットした名曲だけど≪500≫に入れなかったのは、歌詞がわからずにメロディだけ聴いてもあまりピンと来ないタイプの曲だと思って、躊躇したからだ。
しかしここでは取り上げよう。なにしろ名曲なのだ。
日本でもヒットしたので、歌詞の内容を知ってる方も多いかもしれないが、素晴らしい翻訳があったので、リンクを貼っておきたい。
まるで一編の短編小説を読んだような感動を覚える歌詞だ。
母親は家出し、残されたろくでなしの父親の元を飛び出し、好きになった男と一緒に都会に出たけど、結局は彼もろくでなしで同じことの繰り返し、希望も逃げ場も見つからない閉塞感を歌った歌だ。
繰り返し出てくるリフレインは歌が進むにつれ、同じ歌詞なのに違った意味を帯びて胸を締め付ける、その歌詞の力が凄い。
歌詞を読むのがめんどくさいという方には、矢井田瞳が日本語に訳して歌ったバージョンがある。これも秀逸だ。
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