SMAP/夜空ノムコウ(1998)

夜空ノムコウ

【ニッポンの名曲】#48
作詞:スガシカオ 作曲:川村結花 編曲:CHOKKAKU

小学生の頃に沢田研二に夢中になったのをきっかけに歌謡曲や様々な音楽を聴くようになったわたしだが、しかしジャニーズのアイドルたちの楽曲で好きになったものは皆無と言っていいほどだった。

なんとなくジャニーズというのは独特の音楽性を持っていて、それにわたしの好みがきっと合わないのだ。もちろんわたしの耳が悪いに決まっているが。

しかしこの「夜空ノムコウ」は、どこかで耳にして、思わず立ち止まって聴き入ったほど、衝撃の出会いだった。

当時わたしは32歳。
なんとなく青春の終わりを実感していたころのわたしの心に深く突き刺さった。

ジャニーズにまったく興味のなかったわたしは、この曲でSMAPを知ったと言っても過言ではないほどだ。現在でも歴代ジャニーズすべての楽曲の中で、ダントツでいちばん好きな曲だ。

その理由の大きなウェイトを占めているのはやはりスガシカオの歌詞だ。
リアルな言葉で心の闇の部分を曝け出すような感情を歌っているのがアイドル・グループのSMAPであるということが、当時はかなりのインパクトを感じたものだ。

歩きだすことさえもいちいちためらうくせに
つまらない常識など潰せると思ってた

あの頃の未来に僕らは立っているのかな
すべてが思うほどうまくはいかないみたいだ

(夜空ノムコウ/作詞:スガシカオ 作曲:川村結花)

きっとこの敗北感と、なのに日々は続いてゆく、という諦念がわたしの心の奥のやらかい場所にぶっ刺さったのだと思う。
SMAP27枚目のシングルで、初めてミリオン・セラーとなった曲だった。

この歌詞の凄さが語られがちだが、川村結花によるメロディの素晴らしさ、そしてCHOKKAKUによるアレンジの絶妙さもあってのミリオン・セラーであろう。
このアイドルらしからぬジャケットも良かったな。

動画はもちろんSMAPのものは流通していないので、スガシカオのバージョンで。
わたしはこの人の声が大好きだ。

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