Cocco/強く儚い者たち(1997)

強く儚い者たち

【ニッポンの名曲】#55
作詞:こっこ 作曲:柴草玲 編曲:根岸孝旨

Coccoの2ndシングルで、大ブレイク作。

オリコンチャート最高位が18位というのが意外なほど、もっと大ヒットした印象があった。それほどこの曲のインパクトが凄まじかったということかもしれない。

だけど トビウオのアーチをくぐって
宝島に着いた頃 あなたのお姫様は
誰かと 腰を振ってるわ
人は強いものよ とても強いものよ
(強く儚い者たち/作詞:こっこ 作曲:柴草玲)

おいおい、綺麗ごとを歌う時代はついに終わったのか、と衝撃を受けたものだった。こりゃ日本の歌謡曲は、新しいステージに上がったな、という感じだった。いいぞ、もっと正直に、もっとズバリいきましょう、と応援したくなった。

この曲はまた、90年代に英米で流行したオルタナティヴ・ロックのテイストがアレンジに取り入れられているのも良かった。一聴して好きになった。他のJ-POPとはちょっと違って聴こえたのだ。

Coccoって、なんだかいつも命を削って歌ってるような姿が痛々しくもあるけれど、だからこそ心に深く刺さるのかもしれない。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする