【音楽映画の快楽】#3
A Hard Day’s Night
A Hard Day’s Night
監督:リチャード・レスター
主演・音楽:ザ・ビートルズ
1964年の日本公開当時は『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』というタイトルだった作品で、2000年にリバイバル上映された際に『ハード・デイズ・ナイト』という邦題に改められた。
わたしはこの手のビートルズの映画を見たことがなかった。
死ぬほどくだらないにちがいないと思っていたからだったが、実際見てみると、その通りだった。
90分間全く笑えないジョークや悪ふざけが延々と続いて気が狂いそうになるが、TV局で迷子になったジジイが演奏中のステージにせり上がりで上がってくるところだけは不覚にも笑ってしまった。それで★がひとつ増えた。
あと、あまりにドラマ部分のクオリティが低すぎるからなのか、逆に使われているビートルズの楽曲すべてがそのギャップでクオリティの高い名曲に聴こえるというのは意外な効果かもしれない。
そういう効果を狙って作られた映画だとしたら凄いと思うけれども、そんなわけはないだろう。
55年前の映画だけれど、リマスターのせいか映像はクリアなので(白黒だけど)、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴが動いてるところだけを見るだけで満足、という方にはお薦めの作品。
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