【映画】『クロスロード』(1986 米)★★☆☆☆

クロスロード [AmazonDVDコレクション]

【音楽映画の快楽】★★★☆☆
Crossroads

監督:ウォルター・ヒル
主演:ラルフ・マッチオ
音楽監督:ライ・クーダー

ロバート・ジョンソンの「十字路で、ギターの技術と引き換えに悪魔に魂を売った」という伝説をモチーフにして、ジュリアード音楽院でクラシック・ギターを学ぶ学生がブルースに魅せられ、大昔にロバート・ジョンソンと親交のあった老ブルースマンと出会い、一緒に南部への旅をするロード・ムービー。

『48時間』や『ストリート・オブ・ファイヤー』などのアクション映画を得意としたウォルター・ヒル監督作なので、いかにも80年代的な「一触即発シーン」やドラマチックな展開が上手いし、旅の道中は楽しく、女の子との出会いと別れも印象的ではある。

でも最後の、主人公とスティーヴ・ヴァイの「ギター対決」はなんだかもう、勘弁してくれという感じだった。

わたしには正直、どっちが勝ったのかよくわからなかったけれど、きっとこの時代では、速弾きやチョーキングで妙な音を出すギタリストが凄いと思われていたのだろう。
わたしは、ギターをあんなサーカスみたいに弾くのはあんまり好まない。

ロック的なギター・スタイルの対決で窮地に追い込まれた主人公が、最後の奥の手でクラシックの奏法で逆転するみたいなのも、なんだかなあ、という感じだ。