No.495 ザ・キラーズ/ヒューマン (2008)

デイ&エイジ

≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その495
The Killers – Human

ザ・キラーズは2004年にデビューした、ラスベガス出身の4人組だ。

バンド名はニュー・オーダーのPVに出てくる架空のバンドからとられているそうだが、楽曲も80年代ニュー・ウェイヴの香り漂うものが多い。
そのあたりが好きな人は一発でやられる可能性もある。

フロントマンのブランドン・フラワーズも、まるで80年代英国のインディバンド風のイケメンである。
だからなのか、アメリカよりもイギリスで先に売れた。
ストロークス以降かな、アメリカのバンドもずいぶんシュッとした感じのバンドマンが増えてきたものだ。

この「ヒューマン」は彼らの3rdアルバム『デイ&エイジ』からのシングルで、全米32位、全英3位のヒットとなった。

初期の曲にも気になるものはあったが、本気で好きになったのはこの曲だ。
「おれたちは人間なのか? それともダンサーなのか?」という哲学的問いを、感情を煽るわかりやすい歌メロと、電子音に包まれたビートに乗せるという、メッセージが伝わりやすい歌になっている。

おれたちは人間なのか?
それともダンサーなのか?
心臓は動いているから生きているんだろうけど、この手は冷たい
だから答えを探している
おれたちは人間って言えるのか?
それともただ踊らされているだけなのか?

(written by Brandon Flowers, Dave Keuning, Mark Stoermer, Ronnie Vannucci,Jr.)

人間はときどき壊れたりもする、肉と液体で出来た機械のようなものなのかもしれない。
でも機械なんかじゃないと信じたい、機械との決定的な違いを見つけたい、特別なものだと信じたい、というのが人間の哀しいサガなのかもしれない。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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