No.496 コールドプレイ/美しき生命 (2008)

美しき生命
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その496
Coldplay – Viva la Vida

2008年に発表した彼らの4枚目のアルバム『美しき生命』は、世界中で爆発的に売れた。

この曲はそのタイトル曲で、シングルもアルバムも、全米・全英ともに1位を獲得している。
商業的にも、またその評価も、コールドプレイがU2やレディオヘッドを抜いて、ロックシーンの王座に就いた瞬間だった。

シンプルなわかりやすいメロディによるシリアスな楽曲はデビュー当時から変わっていないが、ストリングスが大々的に導入されて、さらにスケールの大きな、クラシカルな要素もある音楽へと成長した。

この曲はいい曲だし好きだけれども、しかしなんだかわれわれの知ってるロッククラシックなんて結構バカっぽくて、年がら年中お祭り騒ぎみたいな、セックス、ドラッグ&ロックンロールのギラギラしたやつだったので、どうも21世紀のロックシーンというのは清潔で、生真面目すぎる気がしないでもないけれど。
そういう時代なのだろうか。

まあ、これは関係ないけれど、多種多様な愛や欲望の形が人の数だけあるということを許容しない、変容も認めない、断罪して社会的制裁を加える世の中っていうのはどうなんだろうと思うな。
そんな堅苦しい世の中だとしたら、逆にロックの存在意義というのはまだまだあるのかも知れないけれど。

引退なんかする必要はまったくないから、TKにはバッキバキのパンクロックでも書いていってほしいな。

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