アヴィーチー/ウェイク・ミー・アップ(2013)

トゥルー

【21世紀ロックの快楽】
Avicii – Wake Me Up

アヴィーチーはスウェーデン出身の、EDMのDJ兼音楽制作者である。
EDMとは、「エレクトロニック・ダンス・ミュージック」の略である。要するに機械で作る踊り音楽のことだ。

まさかわたしのこのアナクロなブログでEDMのアーティストを取り上げるなんて。驚いたでしょう。

でも安心してほしい。昔からディスコやクラブはおろか、盆踊りも踊ったことが無いほど、踊りに興味がないわたしはEDM自体にももちろん興味は無く、知ってるアーティストはこのアヴィーチーだけだ。

そんなわたしがアヴィーチーを初めて知ったのがこの曲だった。
なんだかクラブ系ダンス・ミュージックとカントリー・ソングを合体させたようなとんでもない曲が流行ってるらしいと、どこかで聞いたか読んだかして聴いてみたら、こりゃすげえと驚いたのだった。

たしかに聴いたことのない、前代未聞の音楽だった。
最新のクラブ・ミュージックとノスタルジックな歌メロが見事に一体になっている。
たぶんそのどっちも、単体で聴いたらべつにどうということもないのだろうけど、合体させることによって「異化」の効果が起きているに違いない。異次元の扉が開かれたような感動が襲う。

ちなみに、歌っているのはアヴィーチーではなく、アメリカのソウル・シンガー、アロー・ブラックである。
この曲は当時、アヴィーチーの母国スウェーデンはもちろん、EUの多くの国でチャート1位となり、さらに全英1位、全米4位の世界的ヒットとなった。
美しい映像によるPVも素晴らしい。このPVのYouTubeでの再生回数は現在、20億回を超えている。ちなみに、PVの中でチラッとだけ映る、ステージでDJをやってるのがアヴィーチーである。当時24歳だ。

この曲をきっかけに、EDMに縁のないわたしもアヴィーチーだけは例外的に聴くようになり、新曲も追うようになった。

さらに彼の凄いところは、これ1曲では終わらなかったことだ。
彼はその短い人生の間に、前代未聞の名曲群を怒涛のように生み出した、真の天才だった。

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