アヴィーチー/ヘヴン(2019)

ティム(通常盤)

【21世紀ロックの快楽】
Avicii – Heaven ft. Chris Martin

この曲は、コールドプレイのクリス・マーティンをヴォーカルに迎えて2014年にレコーディングされたものの発表されず、アヴィーチーの死後にリリースされた3rdアルバム『TIM』(彼の本名、Tim Berglingから取られている)に収録された。シングル・カットもされ、本国スウェーデンで2位、全英20位のヒットとなった。

アヴィーチーは21歳で、アルコールの過度な摂取が原因とみられる急性膵炎を患い、2014年に胆嚢と虫垂を切除している。
その後も健康上の不安に脅かされ、2016年には、今後DJとしてツアーやライブ活動を行わないと「引退宣言」もした。

そして2018年、友人を訪ねて滞在していた中東のオマーンで、彼はこの世を去った。享年28歳。公式に死因は発表されていないが、家族のコメントの内容から、自殺と考えられている。

この曲の「僕は死んだのだろう。きっと僕はもうこの世にいないんだ。生きてる感じがしないんだ。たぶん、天国にいるのかな」という歌詞がせつなく響く。

PVはマダガスカル島の世にも美しい風景を新たに撮影したものと、アヴィーチーが生前この島で過ごしたときの映像を編集したものだ。

まるで天国に辿り着いた彼が、今ゆっくりと休息をとり、心の平穏を取り戻しているのを見ているかのような気持ちになる。