No.285 メタリカ/エンター・サンドマン (1991)

メタリカ
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その285
Metallica – Enter Sandman

1983年にデビューしたメタリカは、とにかく猛スピードで演奏するスラッシュ・メタルの天王として君臨し、スレイヤーなどと並んで≪メタル・ゴッド≫と呼ばれていた。

しかし1991年、5枚目のアルバム『メタリカ』(タイトルが無くジャケも真っ黒けなのでブラック・アルバムとも呼ばれる)で彼らはなんとスピードを捨て、グルーヴを重視したサウンドに方向転換する。
これには賛否両論が巻き起こり、音楽誌でもやたらと取り上げられたため、普段はメタルを聴かないわたしも気になり、このアルバムを買ったのがメタリカとの出会いだった。

時は1991年ということもあり、ニルヴァーナやスマパンに夢中になってるかたわらで聴いてみた感じだったので、「ふーん、悪くないじゃん」程度の印象だったように思うが、しかし今この動画をあらためて見れば、まーメチャクチヤカッコいいわ。
つい音量を上げて動画に見入ってたら、隣の部屋から娘が入ってきて、近所迷惑だと叱られてしまった。

わたしはヘヴィメタルがまったくわからないけれど、このメタリカだけは好きだ。
いつか彼らのアルバムを全部聴いてみたいと思っている。

この動画は1991年にモスクワ郊外の空軍基地で開催された≪モンスターズ・オブ・ロック≫というフェスで、出演者はメタリカの他に、AC/DC、モトリー・クルー、ブラック・クロウズなどもいた。
地平線まで見渡す限りの観客がスゴい。推定で50万人以上と言われている。

ソビエト空軍の兵士が警備にあたる中で、観客が振っているアメリカ南部国旗が印象的だ。
ソビエト連邦崩壊の、2カ月前のことだ。

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