No.376 プライマル・スクリーム/ハイヤー・ザン・ザ・サン (1991)

SCREAMADELICA
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その376
Primal Scream – Higher Than the Sun

今でも覚えているけど、当時の音楽誌のインタビューでフロントマンのボビー・ギレスピーがまもなく発売される新曲について「”アナーキー・イン・ザ・UK”以来のシングル」と豪語したのが、この曲だった。

前作(2nd)でストゥージズのようなサウンドのガレージロックに移行した彼らだったので、われわれはもちろん最高のパンクロックを大いに期待したものだったが、しかし発表されたこの「ハイヤー・ザン・ザ・サン」のあまりの斬新さというか異形の姿にわれわれは大いに面喰らい、戸惑い、苦笑いしたり、そっと席を外したり、滑って転んだりしたものだった。
あの大いなる1991年の、間違いなく最大の問題作であった。

当時はなにを目指してるものなのかもわからないし、ロックでもないように聴こえて、この曲を表現する言葉も見つからなかった。
でもレディオヘッド以降は変テコな異形のロックもあたりまえになり、いま聴けばそんなに変わった曲でもない、ちょっとキモかわいいぐらいのことだろう。
それでもやはりこのオリジナリティは凄かった。
あの1991年を代表するナンバーのひとつであり、プライマルの数々の名曲の中でももっともオリジナリティにあふれたものと言えるかもしれない。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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