≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その286
PJ Harvey – Dress
イギリスの女性シンガーソングライター、PJハーヴェイは、1992年にこの曲でデビューした。
この人もクリッシー・ハインドと同様に、音楽にはそれほど女性らしさを前面に出すタイプではない。
けっこう簡単に脱ぐ人で、1stアルバムの裏ジャケットもなぜか裸の上半身でビーチクが写ってるし、雑誌の表紙でもセミヌードや下着姿になってたりするけど、まあとくにピクリともこない。
見た目に不備があるというわけではなくて、どちらかといえば美人なほうなのだろうけど、アート感が強すぎて、エロを感じないということなんだろうと思う。
この曲なんかはそのイメージにぴったりの、ワイルドだけども、やはりアート感が強い曲だ。
デビュー当時に、カート・コバーンが彼女の1stアルバムをお気に入りに挙げたことで注目を浴び、ブレイクにつながっていった。
その後はニック・ケイヴとプライベートで付き合いながらデュエット曲を出し、谷村新司と小川知子ばりのクソエロいPVも残されているが、知性的な雰囲気のおかげか、ビッチ感はギリギリ付かずに済んでいる(と思う)。
デビューから24年で8枚のアルバムを発表し、47歳の今ももちろん現役だ。
コメント
なるほど
独特ですね、この人は。音楽も、立ち位置も。
イギリス人ですが、初めて聴いたときはNYパンクがルーツの人なのかな、と思ったほどです。
女シンガー版suede?
PJハーヴェイはアラニスモリセットとかよりは直接的な表現ではなく、どちらかというと変化球投手的な文学的表現をされる方なのかなと。特に初期の方のUSグランジサウンド+UK的なジメジメした歌詞の混沌とした雰囲気が私は好きです。