マムフォード・アンド・サンズ/アイ・ウィル・ウェイト(2012)

Babel

【21世紀ロックの快楽】
Mumford & Sons – I Will Wait

マムフォード・アンド・サンズは2007年にデビューした、英ロンドン出身の4人組だ。

ヴォーカルがアコギを弾きながら足でバスドラを蹴り、他はバンジョー、コントラバス、キーボードという変わった編成である。
カントリー・テイストのフォーク・ロックといったらいいのか、ノスタルジックなトラッド系のサウンドなのに、新鮮な音楽性を持つ、独特のバンドである。

デビュー・アルバムから全英・全米ともにチャート2位と爆発的に売れ、この「アイ・ウィル・ウェイト」を収録した2nd『バベル』は、全英・全米ともにチャート1位という驚異的な売れ方をしている。


ノエル・ギャラガーは「レディオヘッドはクソだけど、マムフォード&サンズは好きだ。あんな曲を書いてみたい。」と語っている。

たしかに近年のレディオヘッドを聴いていると、なんだかすべてがあの世への葬送行進曲みたいで、聴いていると「ああロックが死んじゃったんだなあ。ぐすん。」と哀しくなってくる(※個人の感想です)。

だけどマムフォード・アンド・サンズは、古代の楽器を使ったパンクみたいで、今まさにロックが原始時代から復活しようとしているみたいな熱いものを感じるのだ。