No.313 チャック・ベリー/ユー・ネヴァー・キャン・テル (1964)

You Never Can Tell
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その313
Chuck Berry – You Never Can Tell

50年代後半にロックンロールの創造主として一大旋風を巻き起こした後、しかしその4年後にはチャックは少女に売春を強要した容疑で逮捕されて刑務所生活を送ることになる。

表舞台から姿を消していたチャック・ベリーが60年代になって復活できたのは、大西洋の向こうで彼の影響を受けてバンドを始めた若者たち、ビートルズやストーンズなどのブリティッシュビートバンドたちによる彼の楽曲のカバーや限りないリスペクトのおかげだった。
この曲はそんな経緯でふたたびチャックが注目を浴び始めた、1964年のヒット曲だ。

この曲はけっしてチャックの代表曲というわけではなかったが、後に注目を集めたのが、1994年のアメリカ映画『パルプ・フィクション』で使用されたのがきっかけだった。

ギャングのボスの妻、ユマ・サーマンに振り回されるボディガード役のトラボルタが、酒場のダンスコンテストにむりやり引っ張り出されて踊るシーンだ。
全然気のりがしない様子で無表情に踊ってはいるものの、意外とノッてくる感じが面白い。
男女のダンスのシーンとしては愛の雰囲気がカケラもないのがクールだし、またチャックの曲もよくハマって、記憶に残るカッコいいシーンになっている。

タランティーノはわたしの大好きな映画監督のひとりだけど、ほんとこういう選曲の巧さというのは右に出るものがいないと思う。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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