キンクス/ユー・リアリー・ガット・ミー(1964)

KINKS

【60年代ロックの快楽】
The Kinks – You Really Got Me

ビートルズが前年に「シー・ラヴズ・ユー」「抱きしめたい」などの超ド級の爆弾を全米チャートのトップに次々送り込むと、それに続いたのがキンクスのこの曲だった。彼らの3枚目のシングルとして発売され、全英1位、全米7位という大ヒットなり、ブリティッシュ・インヴェイジョン(イギリスの侵略)が始まった。

レイ・デイヴィスがキングスメンの「ルイ・ルイ」を弾いていて思いついたディストーション・ギターのリフだけでほぼ出来ているこの曲は、「ハード・ロック、ヘヴィ・メタルを発明した」とも言われる。
歪んだギターの音は、レイの弟でギター担当のデイヴ・デイヴィスがギターアンプに剃刀で傷をつけてあえてひび割れた音にしたそうだ。さすが、ひねくれ(kinks)兄弟は考えることが違う。

ちなみに、ジミー・ペイジがこの曲のレコーディングに参加し、ギター・ソロを弾いているという噂があったらしいが、後にレイが「彼はタンバリンを叩いただけ。ギターは弾かなかった」と否定した。

この曲もまたロックの歴史を動かした偉大な1曲に間違いない。

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