バズコックス/オートノミー(1978)

Another Music In A Different Kitchen [Analog]

【パンク・ロックの快楽】
Buzzcocks – Autonomy

バズコックスの1stアルバム『アナザー・ミュージック(Another Music in a Different Kitchen)』収録曲。

1978年発表のこの1stアルバムは、楽曲も充実しているし、サウンドもラウドで素晴らしい。

さらに、当時はレコード会社のケチくさい戦略で収録されていなかった「オーガズム・アディクト」「ホワット・ドゥ・アイ・ゲット」など4曲のシングル曲がCD化の際に追加されたため、ピストルズの『勝手にしやがれ』やクラッシュの『白い暴動』などと遜色のないパンクの大名盤となっている。

この「オートノミー」もこのアルバムのハイライトのひとつだ。書いたのはギターのスティーヴ・ディグルで、オリジナルではピートが歌っているが、その後のライヴではスティーヴが歌っていたようだ。

いかにもギタリストらしい、全編がハードでカッコいいギターの連続で、キャッチーなリフにポップな歌メロが絡み合って、オリジナリティ溢れる傑作になっている。

シングル・ヒットしたわけでもないのに最も最近のライヴでも演奏されているのは、彼らの代表曲として、スティーヴ・ディグルのクラシック・ナンバーとして、愛され続けてきたからだろう。

マンチェスターのロック・シーンを創ったとも言えるバズコックスの中心人物であるピート・シェリーは、残念ながら2018年12月6日に、心臓発作のため63歳でこの世を去った。

その後はスティーヴ・ディグルが中心となり、バズコックスは現在も存続している。

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