≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その219
James Brown – Prisoner Of Love
JBはファンキー大魔王なんて呼ばれるけど、初期の頃の濃厚な味のバラードも捨てがたい。
デビュー曲の「プリーズ・プリーズ・プリーズ」や「トライ・ミー」もいいけど、わたしはこの「プリズナー・オブ・ラヴ」を昔から気に入っている。
この曲はJBのオリジナルではなく、1930年代に楽譜で出版された曲だ。
ペリー・コモやザ・インクスポッツが40年代に録音し、そしてJBが63年に録音する。
この3つのバージョンを聴き比べてみても、言われなければそれが同じ曲だとは誰も気づかないだろう。
JBにしてはとろけるような甘い声に、蜂蜜みたいなアレンジがほどこされた、極甘党向きの楽曲だ。
決して甘党ではないはずのわたしも、殺伐としたロックを聴き続けたりするとときにはこういう糖度の高いものも欲しくなる。