No.261 ダイアー・ストレイツ/悲しきサルタン (1978)

ベスト・オブ・ダイアー・ストレイツ&マーク・ノップラー
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その261
Dire Straits – Sultans of Swing

イギリスのダイアー・ストレイツは1978年にこの曲でデビューし、全米4位という大ヒットとなった。

1978年なんてイギリスではパンク~ニューウェイヴの真っ盛りなのに、そんな流行と全然関係ない音楽をやるバンドでデビューするなんてなかなか大したものだ。

ていうか、流行と関係ないただ自分が好きな音楽をやってるアーティストのほうがいつの世も多いに決まってるのだけど、その中からレコード会社が流行に乗っかれそうな奴だけを探し出して売り出しているだけのことなのだ、ほんとのところは。

だからなかなか大したものなのは、ぜんぜん流行に乗っていないダイアー・ストレイツと契約した、レコード会社の担当者なのだ。
といってもただのサラリーマンなのだろうけど、そういう人間のおかげで音楽の世界は豊かになっていくのだろう。

わたしはサラリーマンなのでどうしてもそんなふうにビジネスのことを考えてしまうのだけど、ロック界を活気づけるような素晴らしいアーティストが最近はなかなか出てこないことを思うと、レコード会社の社員たちよ、がんばってくれ、などとエールを送りたくもなってしまう。

このダイアー・ストレイツも、才能と権力と富がひとりの人間に集中するタイプのバンドだ。
その才能と権力と富が集中しているマーク・ノップラーは、デビュー時29歳だった。パンクの連中より世代が少し上なのだ。

それにしてもカッコいい曲だ。
ボブ・ディランに影響を受けているような歌い方もいいし、ピックなしで器用に弾くギターも独特で素晴らしい。
ピックなしだからなのか、ストラトキャスターの音色がまた気持ちいいのだ。

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