スピッツ/ロビンソン(1995)

ハチミツ

【ニッポンの名曲】#46
作詞・作曲:草野正宗 編曲:笹路正徳&スピッツ

あれー、なんか品の良い音を出すバンドが出てきたなあと思って、当時わたしは一聴して気に入った。独特の歌詞が中性的なヴォーカルでクールに歌われる様は。なんだか村上春樹の世界観を想起させた。

80年代イギリスのネオアコのようでもあるし、でもしっかり日本語をメロディにしていて、ポップでおしゃれな感じもする。あまり日本のバンドにいなかったタイプの印象だった。

スピッツの11枚目のシングルで、オリコンチャート4位と、初めてトップ10入りした、彼らのブレイク作だ。

突然大ヒットしたので、きっとドラマの主題歌か何かなのだろうと思っていたのだけど、そうではなかったようだ。作者の草野も後に以下のように語っている。

人気テレビ番組やCMのタイアップではないし、テレビによく出ていたわけでもないのに、なぜあの曲がこんなに長く売れているのか、と当時抱いた疑問の答えはいまでもわからない。
引用:『旅の途中』スピッツ 幻冬舎

たった一度聴いただけで耳から離れなくなるサウンドとメロディの良さと不思議に心に残る歌詞のせい、というほかないだろう。

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