≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その491
Arcade Fire – Wake Up
カナダのモントリオール出身、7人編成の大所帯バンドだ。
ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム以外に、ヴァイオリン、アコーディオン、パーカッション、キーボードの担当がいる。
プログレというほど複雑でも実験的でもないが、クラシカル風味のサウンドとフリースタイルみたいな楽曲が新鮮な、オルタナティヴ・ロック系のバンドだ。
テキサス出身のウィン・バトラーがモントリオールで組んだバンド、アーケイド・ファイアのデビューアルバムは、タイトルからして『Funeral (葬式)』と、陰鬱極まりないないものだった。
シリアスで陰鬱な、この時代のロックを覆う影は、2001年の9.11の衝撃と、その後に続く中世の宗教戦争時代に戻ったかのような、暗い影なのかもしれない。
子供たちよ、目を覚ませ
間違って教わったものを掲げろ
連中が夏を塵にしてしまう前にこの稲妻の光が強くなることによって
自分がどこに向かっているのか見えてくるだろう
上ばかり見てないで、足下をしっかりと見よう
(written by Arcade Fire)
1stアルバムはチャートアクションこそ全米123位どまりだったが、彼らの音楽はその年最も高く評価された。
各国の音楽雑誌でベストアルバムに選出され、その年最もブレイクしたバンドとなった。
2ndアルバムはさらに陰鬱なものになったが、全米2位の大ヒットとなり、最新アルバムでは全米・全英で1位を獲得する超人気バンドとなっている。