マドンナ/セレブレイション(2009)

セレブレイション~マドンナ・オールタイム・ベスト(2枚組)

【女子ロックの快楽】
Madonna – Celebration

songwriters : Madonna, Paul Oakenfold, Ian Green, Ciaran Gribbin

マドンナのキャリアを網羅した2枚組ベスト・アルバム『セレブレイション』に新曲として収められたトラック。全米71位、全英3位。

いかにもセレブらしい衣裳を着て、股をパクパク開きながら前後左右に腰を振りまくる、下品でカッコいいPVが最高だ(ただしPVのほうは大幅にリミックスされているのが残念。CDのほうが圧倒的にカッコいい。)。

ダンス・ミュージックには違いないけれども、わたしは「ロケンロールだなあ」と思った。

その昔、ロックンロールはダンス・ミュージックだったのだ。

若者たちはロックンロールに合わせて脚をクネクネ、腰をフリフリしながら踊り、大人たちは眉を顰めた、下品でいかがわしいダンス・ミュージックだったのだ。

今はロックに、そんないかがわしさはない。ワイルドでラウドであっても、下品というわけでもない。大人も眉を顰めなくなった。気にもしなくなった。

それならマドンナのほうが、圧倒的に下品でいかがわしい。そしてカッコいい。
新曲が出ればいちいち聴きたくなるし、見たくなる。

わたしにとってマドンナは、永遠のロックンローラーなのだ。

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