25カ国457万人を動員した史上最大規模のツアーからの激渋選曲のライヴ盤【ストーンズの60年を聴き倒す】#63

No Security

『ノー・セキュリティ』(1998)

“No Security” (1998)

The Rolling Stones

1997年9月にカナダのトロントからスタートしたブリッジス・トゥ・バビロン・ツアーは、98年9月にトルコのイスタンブールで終了するまで、25カ国で108回の公演を行い、457万人を動員した。とんでもない規模だ。収益も天文学的数字だろう。

さすがに108公演の中から選び抜かれただけあって、勢いもまとまりもある良い演奏のトラックが並ぶ。

  1. イントロ – Intro
  2. ユー・ガット・ミー・ロッキング – You Got Me Rocking
  3. ギミー・シェルター – Gimme Shelter
  4. フリップ・ザ・スィッチ – Flip The Switch
  5. メモリー・モーテル – Memory Motel(ft.デイヴ・マシューズ)
  6. コリーナ - Corinna(ft.タジ・マハール)
  7. セイント・オブ・ミー – Saint Of Me
  8. 友を待つ – Waiting On A Friend
  9. シスター・モーフィン – Sister Morphine
  10. リヴ・ウィズ・ミー – Live With Me
  11. レスペクタブル – Respectable
  12. 恋をしようよ – I Just Want To Make Love To You(日本盤ボーナストラック)
  13. シーフ・イン・ザ・ナイト – Thief In The Night
  14. ラスト・タイム – The Last Time
  15. アウト・オブ・コントロール – Out Of Control 7:59

「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」や「ブラウン・シュガー」「サティスファクション」などの定番曲は収録されていない。実際のツアーのセットリストは、そのほとんどが定番曲で占められ、一部にライヴではめずらしいシブい楽曲が日替わりで演奏されていたのだが、本作は新曲に加えて、そのシブい楽曲の方を中心に拾い上げたものらしい。オールド・ファンたちに対する心遣いが感じられる嬉しい選曲だ。

「メモリー・モーテル」「友を待つ」「シスター・モーフィン」「ラスト・タイム」など、曲目を見ただけでテンションが上がる。日本盤ボーナス・トラックの「恋をしようよ」も嬉しい。ダリル・ジョーンズが牽引する「リヴ・ウィズ・ミー」もキレがあってカッコいいし。

まあでもゲストのデイヴ・マシューズとタジ・マハールは要らんかったな。

(Goro)

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