≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その311
Howlin’ Wolf – The Red Rooster
ロックファンにとってはストーンズがカバーしたことで有名になった曲だろう(ストーンズはこのシングルで全英1位になったのだ。なんて時代だ)。
わたしも最初はストーンズ、次にサム・クックのバージョンを聴き、このオリジナルはその後で聴いた。
ストーンズも、あの若さでよくあんな渋い演奏をしたもんだと感心するのだけど、しかしこのウルフ先生のオリジナルの大迫力にはかなわない。
ルースターは雄鶏のことだけど、彼の歌で聴くと見上げるような巨鳥がのっしのっしと歩いてくるようだ。
若い頃のわたしはあまりウルフ先生の良さがわからなかった。ダミ声のインパクトが強すぎてその他の要素が聴こえてなかったに違いない。
今はそのダミ声のカッコ良さはもちろんのこと、アレンジや彼の楽曲の持つ独特のグルーヴ感みたいなものも気に入っている。
この≪500≫に3曲も選ぶことになるとはちょっと自分でも意外だったけど、今はこの独自のスタイルを貫き通した大真面目な武道家みたいなウルフ先生がカッコよくてたまらないのだ。