“ギャツビー”と聞いてキムタクを思い浮かべる人は平成の人【日本が愛した洋楽ヒット #5】スタイリスティックス/愛がすべて (1975)

愛がすべて [EPレコード 7inch]

スタイリスティックス/愛がすべて(1975)
The Stylistics – Can’t Give You Anything (But My Love)

この曲もまた、マンダム株式会社によって日本に広く浸透した曲だ。

甘く都会的な”スウィート・ソウル”と呼ばれたフィラデルフィア・ソウルの代表格、スタイリスティックスの1975年のヒット曲。当時流行し始めていたディスコ・ビートを取り入れ、イギリスや日本で人気を博した。ただし、本国アメリカでは逆にソウル・ファンが離れる結果となってしまったようだ。

この曲は6枚目のアルバム『サンキュー・ベイビー』(テキトーなタイトルだな)からのシングルで、本国では51位と奮わなかったが、全英3位、日本ではオリコン洋楽チャート1位の大ヒットとなった。

さらに2006年には木村拓哉が出演したマンダム株式会社のギャツビーのCMに使用された。シカゴ出身で日本在住のゲイリー・アドキンスによるカバー(一部歌詞を”Gatsby”に替えている)で、日本人の老若男女の耳に取り憑いたものだった。

(Goro)