No.309 エディ・コクラン/サマータイム・ブルース (1958)

エディ・コクラン・ベスト
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その309
Eddie Cochran – summer time blues

クソ暑い夏にぴったりの曲を、どこにも行かず働くだけしか能がない人たちと共有したい。わたしもそのひとりだからだ。

働くことは愛だの恋だのと同じぐらい人類の普遍的な営みにも関わらず、働くことについて歌った歌は意外と少ないように思う。
わたしは働いてるか飲んでるか寝てるかぐらいのつまらない人間なので、働くことについての歌はもっと聴きたいものだ。

しかも働くことについての歌は、働くことのつらさや苦さを歌ったものばかりで、なぜか働く喜びを歌ったものはあんまり聴かない。
それでは社会に出る前の若者たちは、そんな喜びは存在しないかと思ってしまう。わたしもそう思っていた。
そうでもないのにね。

この曲はいろんなアーティストがそれぞれ個性的にカバーしている。

たぶん一番人気はザ・フーのバージョンだろう。原曲を壊さない程度に少しハードな仕上がりはさすがのカッコ良さだ。
ウルフルズもこのままカバーしている。

やけにパーカッションを多めに足して、木魚の高速連打みたいなのはT・レックス。
ただし、後年のライヴ動画を見てみるとそのバージョンではなく、ほぼザ・フーのバージョンで演奏している。なにか、間違いに気づいたのかもしれない。

サンフランシスコのバンド、ブルー・チアーは強烈なディストーション・ギターで、原曲の夏の爽やかさやユーモアなど微塵もない、超ヘヴィなバージョン。

カントリー界の貴公子、アラン・ジャクソンの94年のカバーはその真逆で、爽やかな風が吹き抜けるような気持のいいサマータイム・カントリー・ブルース。PVもいかにも田舎の夏!って感じで楽しい。