山口百恵【名曲ベストテン】YAMAGUCHI MOMOE 10 Greatest Songs

GOLDEN☆BEST 山口百恵 コンプリート・シングルコレクション

山口百恵は中学1年生で『スター誕生』に出演して準優勝、翌年1973年に14歳でシングル「としごろ」でデビューした。

その後、シングル32作、アルバム22枚、映画17本、連続ドラマ6本など、国民的な人気を誇る歌手・女優として活躍し、人気絶頂の21歳で三浦友和と結婚、引退する。
その間わずか7年半の芸能活動とは思えないほど、多くのヒット曲、ヒット作を残し、レコードの売り上げ総数は2,000万枚を超え、70年代で最もレコードを売った歌手となった。

当時はアイドル全盛時代なので、たくさんのアイドルがいたけれど、山口百恵だけは当時から別格の光を放っている存在だった。
彼女の、強い意志を持って次々と新しいことに挑戦したカリスマ性は、新しいアイドル像、新しい女性歌手像を創り上げ、誰よりも記憶に残る伝説のスターとなった。

当時、小学校から中学にかけて、思春期のわたしが初めて好きになった女性歌手でもあった。引退のときには、そのあまりの名残惜しさに、彼女の出演するすべてのテレビ番組、ラジオ番組を熱心にチェックしていたことを思い出す。

そんな山口百恵の名曲を、あらためて聴き直して、今でもやっぱり名曲だと思える名曲を10曲選んでみました。

以下は、わたくしゴローが愛する山口百恵の至極の名曲ベストテンです。

第3位 としごろ(1973)
作詞:千家和也 作曲・編曲:都倉俊一

としごろ 人にめざめる14才[山口百恵][EP盤]

山口百恵14歳のデビュー曲。歌詞もアレンジもいかにもなアイドル歌謡で、その後の山口百恵のイメージとは随分違うものだ。

オリコン37位と、あまり売れ行きが良くなかったため、2枚目のシングル「青い果実」からは、14歳の少女に性的な行為を連想させるようなきわどい歌詞を歌わせ、早熟少女のイメージでブレイクすることになるが、正直、わたしはあの一連の曲はあまり好きではない。

むしろこのデビュー曲の、都倉俊一によるメロディの素晴らしさと、ケレン味のない百恵ちゃんの声のピュアな美しさがわたしはとても好きだ。

第9位 冬の色(1974)
作詞:千家和也 作曲:都倉俊一 編曲:馬飼野康二

冬の色 [7" Analog EP Record]

山口百恵7枚目のシングルで、初めてのオリコン1位を獲得した大ヒット曲。
当時15歳とはとても思えないほど、雰囲気のある歌唱をしている。

このジャケットも素晴らしい。さすがは篠山紀信だ。

第8位 秋桜(1977)
作詞・作曲:さだまさし 編曲:萩田光雄

秋桜[山口百恵][EP盤]

19枚目のシングル、オリコン3位の大ヒットとなった。娘を持つ親なら涙せずにはいられない名曲だ。

これも18歳とは思えないほどの大人っぽい表現力と歌唱力が凄い。
彼女の歌ではあまり聴かないファルセット部分もものすごく美しくて感動的。

第7位 イミテイション・ゴールド(1977)
作詞:阿木耀子 作曲:宇崎竜童 編曲:萩田光雄

山口百恵「イミテイション・ゴールド /花筆文字 」【EP】

後期の山口百恵のイメージのひとつとなっている阿木&宇崎コンビの楽曲のひとつだが、一連の楽曲のカッコ良さ、斬新さは、萩田光雄の編曲も大きな要因であることも忘れてはならない。オリコンチャート2位の大ヒット曲。

第6位 横須賀ストーリー(1976)
作詞:阿木耀子 作曲:宇崎竜童 編曲:萩田光雄

横須賀ストーリー[山口百恵][EP盤]

阿木&宇崎の黄金夫婦コンビが山口百恵に提供した初めての作品。
実はこのコンビに曲を書いてほしいと指名したのは百恵自身だったという。当時17歳。結果的にオリコン1位、80万枚以上を売り上げる大ヒットとなった。

この曲を境に楽曲の傾向が変わり、アイドルを脱皮したという感じになったけれども、17歳にしてアイドルを脱皮してしまうというのも考えてみれば凄いことだ。

「横須賀ストーリー」の過去記事はこちら

第5位 さよならの向う側(1980)
作詞:阿木耀子 作曲:宇崎竜童 編曲:萩田光雄

さよならの向う側[EPレコード7inch]

現役活動中に出した最後のシングル。オリコン4位。ファンに、感謝と共に別れをつげる感動的な内容になっている。

1980年10月5日の日本武道館でのファイナル・コンサートで最後に歌ったのもこの曲だった。歌の途中で、感極まって声を詰まらせ、泣きながら「ありがとう、ありがとう…」と呟いたシーンが印象的だった。

動画は、武道館の翌日、最後の出演となった『夜のヒットスタジオ』での歌唱。

第4位 ロックンロール・ウィドウ(1980)
作詞:阿木耀子 作曲:宇崎竜童 編曲:萩田光雄

ロックンロール・ウィドウ [7" Analog EP Record]

これは、今聴いてもビビる。
アイドルがロックの真似事みたいな歌を唄うのは、今でこそ珍しくもないし、パンクでもヘヴィメタでもなんでもアリだけど、当時は初めてだったと思うし、それでこの完成度はただ事ではない。百恵ちゃんのヴォーカルの本気度が凄い。

「ロックンロール・ウィドウ」の過去記事はこちら

第3位 いい日旅立ち(1978)
作詞・作曲:谷村新司 編曲:川口真

いい日旅立ち[山口百恵][EP盤]

オリコン最高位3位ながら、累計100万枚以上を売り上げた、山口百恵最大のヒット・シングル。

直前の「プレイバックPart2」「絶体絶命」でツッパリイメージの曲が続いた後の、さらに脱皮して成長したイメージの楽曲だった。ジャケットの彼女は大人っぽく見えるが、これでもまだたったの19歳である。

当時わたしは歌詞の中に「日本」という言葉が出てくることが、なぜかとても新鮮に思えたものだった。

第2位 曼珠沙華(1979)
作詞:阿木耀子 作曲:宇崎竜童 編曲:萩田光雄

二十才の記念碑 曼珠沙華

山口百恵にとって最も売れたアルバム『曼珠沙華』のタイトル曲。シングル「美・サイレント」のB面にも収録された。ヒット曲ではないので、一般的にはあまり知られていないが、ファンの間では名曲として愛されている。

「曼珠沙華」は彼岸花のことを仏教の言葉でそう言うらしいのだけど、日本語読みでは「まんじゅしゃげ」、サンスクリット語では「MANJUSAKA」で、ここでは「まんじゅしゃか」と歌われている。

昏い詩情を感じる美しいアコギのイントロから、血が滴り飛び散るようなエレキギターのソロ、激しく昇りつめていく圧巻のアウトロまで、燃えるような女の情念を感じる名曲で、さらに百恵ちゃんのまるで魂を削るような壮絶な歌唱が凄い。

第1位 夢先案内人(1977)
作詞:阿木耀子 作曲:宇崎竜童 編曲:萩田光雄

夢先案内人[山口百恵][EP盤]

17枚目のシングル、2曲目のオリコン1位となった大ヒット曲だ(彼女のオリコ1位シングルは、この曲と「冬の色」の2曲のみ)。山口百恵のシングルとしては意外と少ない、明るくて幸福感溢れる名曲だ。

歌詞もメロディも阿木&宇崎の最高傑作ではないかとわたしは思っている。
百恵ちゃんのソフトな歌い方(それでも色気はある)もすごく良い。聴いていて幸せな気分になる。

「夢先案内人」の過去記事はこちら

選んだ10曲がぶっ続けで聴けるまとめ動画集をYoutubeで作成しました。

↓まとめ動画集

ぜひお楽しみください。

また、apple musicのプレイリストとしても作成済みです。

apple musicをご利用の方はこちらのリンクからプレイリストにジャンプできます。

山口百恵【名曲ベストテン】YAMAGUCHI MOMOE 10 Greatest Songs(goromusic.com)

ぜひお楽しみください。

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