ザ・ローリング・ストーンズ/アンダーカヴァー・オブ・ザ・ナイト(1983)

アンダーカヴァー

ザ・ローリング・ストーンズ
【100グレイテスト・ソングス】#73
The Rolling Stones – Undercover of the Night

83年のアルバム『アンダーカヴァー』のオープニングを飾る曲で、シングル・カットもされ、全米9位、全英11位。

当時流行の、シモンズだかなんだかの電子ドラムを使いまくったアルバムで、中でもお祭りの爆竹みたいに盛大に鳴らしまくったのがこの曲だ。

もちろんチャーリー・ワッツはそんなドラムを叩かない。電子ドラムはレゲエのスライ&ロビーが担当しているらしい。

こういう最新流行のものに飛びついて自分のものにしてしまうのが異常に上手いのがミック・ジャガーの才能で、それがストーンズの本来の音とかけ離れてしまわないように尻尾を踏んづけて押さえつけるのがキース・リチャーズの才能だとわたしは思う。

この曲も、始まった瞬間はもうどこのだれのバンドのなんの楽器の音だかわからないようなイントロで始まるが、ワイルドにギターが斬り込んできた瞬間に、おー、カッコええー、さすがストーンズ、となるのである。

そして、こうして新しいサウンドを使っても、アルバム1枚きりでさっさと終わらせるのもまた潔いストーンズらしさと言える。

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