Aerosmth – I Don’t Want to Miss a Thing
たぶん40代以下のファンにとって、エアロの代表曲と言ったらこれだわさ。
映画『アルマゲドン』の主題歌となった、大バラードだ。
もはやスティーヴンでもジョーでもない、セリーヌ・ディオンやトニ・ブラクストン、モニカの大ヒット曲を書いたヒット・メイカー、ダイアン・ウォーレンの作詞・作曲なので、エアロスミスらしくないのは当然である。
人類滅亡の危機を救うという物語と、その芯にある父と娘の物語と共に記憶され、世界中を号泣でビッチョビチョにした曲だ。
そしてデビューから25年のエアロスミスにとって、初めて全米1位に輝いた曲だ。1位になった報せを聞いてスティーヴンとジョーも思わず抱き合い、それまでの長かったいばらの道のりや地獄を見た日々を思い出して号泣したというのは、わたしの想像上の話である。
50代以上のエアロのファンは別の意味で泣きたくなるだろうけれども、ここではあえて掘り下げないことにする。
なんということもない単純な曲だけれども、ためしにサビの歌詞とメロディを覚えてみたら、無意識に一日中口づさんでしまう。なるほど、こういうことなんだな。
映画『アルマゲドン』でブルース・ウィリスの娘役を演じたのはスティーヴンの娘、リヴ・タイラーだ。
PVの最後で、リヴ・タイラーがモニター越しに父・スティーヴンの歌う姿を涙ぐみながら見ているシーンがあるが、これは映画の中のブルース・ウィリスとリヴ・タイラーによる感動的なシーンを再現したものだ。
これを実の父・娘で再現するという豪快な荒業を使ったわけだけれども、映画を観てない人がこのPVだけ見たとしたらかなり気色悪いシーンではないかと思うので、念のために注記しておく。