エアロスミス/トレイン・ケプト・ア・ローリン(1974)

Get Your Wings [12 inch Analog]

【カバーの快楽】
Aerosmith – Train Kept a Rollin’

全然売れなかった2ndアルバム『飛べ!エアロスミス(Get Your Wings)』収録曲。エアロスミスの原点とも言える曲だ。

元々はジャンプ・ブルースの先駆者、タイニー・ブラッドショウが1951年に発表したシングルが原曲だ。

これを1965年にヤードバーズがカバーしたバージョンは、70年代に隆盛を極める後のハード・ロックの原点とでも言えそうな、画期的なアレンジだった。
もちろんレッド・ツェッペリンの原点でもあり、彼らに強い影響を受けたエアロスミスの原点でもあるのだろう。

前半はゆっくりとした16ビートのブルース・ロック的なアレンジで、後半はテンポアップしてヤードバーズのバージョンへと変わる、2種類のカバーを合わせたような構成だ。

エアロスミスのいちばん最近のライヴ(2020年2月ラスヴェガス)でも、オープニング・ナンバーとして披露されている。「エアロの原点」らしい扱いが嬉しい。

動画は70年代エアロの絶頂期の演奏とも言える1976年のバージョン。鳥肌が立つぐらいカッコいい。

若者よ、アルマゲドンもいいけれど、70年代のエアロスミスのカッコ良さも知っといてくれ。

↓ヤードバーズが出演した、ミケランジェロ・アントニオーニ監督の1967年の映画『欲望(Blowup)』での演奏シーン。権利問題のため歌詞を変え、タイトルも「Stall On」に変えている。「ザ・ヤードバーズ/トレイン・ケプト・ア・ローリン 」の過去記事はこちら

↓タイニー・ブラッドショウによるオリジナル・バージョン

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