ボ・ディドリー/モナ(1957)

Have Guitar Will Travel

【50年代ロックの快楽】
Bo Diddley – Mona

もともとは1957年にリリースされたシングル「ヘイ! ボ・ディドリー」のB面として発表された曲だったが、同年にこのビートを使ってバディ・ホリーが「ノット・フェイド・アウェイ」を発表し、ローリング・ストーンズが1964年に「モナ」と「ノット・フェイド・アウェイ」の両方をカバーした。
「モナ」はその後、様々なアーティストによってカバーされることになり、代表曲として知られることとなった。

モナとは当時、黒人専門のエンターテイメント・ショーを見せるデトロイトの高級バーで踊っていた、45歳の女性ダンサーを賞賛した歌だという。
当時ボ・ディドリーは29歳だったので、だいぶ年上の熟女に向けてその想いを歌っているということになる。別にいいけれど。

そう言えばここ数年、お笑いタレント、フットボールアワーの後藤輝基がこのボ・ディドリー・モデルの四角いグレッチのギターをテレビで弾いてるのをときどき見かける。
彼はこのギターを3本も持ってるほど好きらしいのだけど、この四角いギターがめちゃくちゃダサいとされて、芸人たちにイジられ、観客に笑われるシーンを何度も見た。
わたしは基本お笑いの味方なので、それをとやかく言いたくはないけれども、元祖のボ・ディドリーが弾けばこんなカッコいいギターなんだと、せめて若い音楽ファンにだけでも、知ってほしいなあ、とは思う。

ボ・ディドリーの横にはいつもコーラスの美女がいるのがいいな。たまに美女がギターを弾いてるときもあったりする。

↓ こちらはオーストラリアのアーティスト、クレイグ・マクラクランが1990年に発表したカバー。なかなか良い出来のカバーで、いかにも田舎クサいPVも最高だ。
このシングルは大ヒットし、その年オーストラリアで、自国アーティストによる最も売れたシングルとなった。

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