ボ・ディドリー&ザ・ローリング・ストーンズ/フー・ドゥー・ユー・ラヴ?(1995)

Who Do You Love
【コラボの快楽】
Bo Diddly & The Rolling Stones – Who Do You Love

1955年デビューのロックンロール・オリジネイター、ボ・ディドリーのボ・ビート(ジャングル・ビートとも言う)は偉大な発明だった。
荒々しく野性的なボ・ビートはロックンロールの可能性をさらに拡げ、バディ・ホリーが「ノット・フェイド・アウェイ」で拝借して以降、ロックンロール界のフリー素材のように、あらゆる時代のアーティストたちによって使われまくった。もしもビートにも著作権があれば、ボ・ディドリーならミシシッピ州ぐらいは買えたかもしれない。

代表曲のひとつであるこの「フー・ドゥー・ユー・ラヴ?」は典型的なボ・ビートではなくて、ロカビリーなどで使われたシャッフル風ビートにボ・ビートのふりかけを振ったような、これまたワイルドでカッコいいビートだ。

この動画はローリング・ストーンズの1995年の《ブー・ドウー・ラウンジ・ツアー》の、マイアミ公演にゲスト出演した際のもの。

サプライズ出演だったのかどうかまではわからないけれど、長年のストーンズ・ファンなら、ゲストにボ・ディドリーが出てきて、彼に憧れたストーンズが一緒に演奏するところに居合わせるなんてもう、感涙ものだったろう。

この当時、ボ・ディドリーは67歳。
そんな年齢にはとても思えないほど、全身でビートを生み出すようなパフォーマンスがカッコいい。