【カバーの快楽】
The Animals – Bring It On Home to Me
The Animals – Bring It On Home to Me
米国のブルース・R&Bに憧れた、当時のブリティッシュ・ビート・バンドの白人の若者たちは「いかに黒人のように歌うか」を競い合ったが、中でもアニマルズのエリック・バードンは群を抜いていた。黒人のようなフィーリングとその強靭な声は、ミック・ジャガー以上だった。
ギターだけでなくキーボードもふんだんに使ったアレンジがまたカッコ良かったアニマルズは、ブルース・R&Bの名曲のカバーには特に素晴らしいものが多い。
中でもわたしが好きだったのがこのサム・クックの1962年のヒット曲のカバーだ。シングルとして発売され、全英7位、全米32位のヒットとなった。
あの当代随一のヴォーカリストと言われたサム・クックの名曲中の名曲であり、わたしがいちばん好きな曲でもあるので、ちょっとやそっとの出来では満足できないところだけれども、このカバーは上々の出来だ。
サム・クックよりはライトな味わいかもしれないが、エリック・バードンのしょっぱい声は、スパイスの効いたコクのある味わいだ。そしてキーボードがまたいい。
「サム・クック/ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー」の過去記事はこちら
↓ サム・クックのオリジナル。バック・ヴォーカルはルー・ロウルズだ。
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