ゾンビーズ/シーズ・ノット・ゼア(1964)

BEGIN HERE [12 inch Analog]

【60年代ロックの快楽】
The Zombies – She’s Not There

ゾンビーズを最初に知ったとき、まず名前が凄いと思った。

ジョージ・A・ロメロ監督の映画『ゾンビ』が世界的なヒットになったのが1978年なので、それより14年も前にこの名前でデビューしていたということに驚いたものだ。しかもイギリスで。しかもゾンビメイクをするでもなく、そんな名前なのに何事もないような感じで演奏している。

この曲はそんなゾンビーズのデビュー曲で、バンドの中心人物であったキーボードのロッド・アージェントの作だ。イギリスでは12位というまあまあの出足であったが、なぜかアメリカでは全米2位といういきなりの大ヒットをぶちかました。

ひねりの効いたメロディとポップ・センスが素晴らしい完成度の高いデビュー・シングルだ。歌の入りがなんだかニルヴァーナを思わせる、カッコいい曲だ。
この曲もそうだけれど、ゾンビーズにはなにか妙に色気みたいなものが濃厚に漂う楽曲がある。コリン・ブランストーンの声のせいももちろんあるけれども、メロディやアレンジからもなにやら妖しげな色気を感じたりする。

ブリティッシュ・ビート・バンドの6番バッターぐらいの感じだったけど、独特の不思議な魅力を放つバンドだった。