No.041 デレク&ザ・ドミノス/いとしのレイラ (1970)

いとしのレイラ
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ 41
Derek and the Dominos  Layla

ブルースなどわりと地味めの音楽を主な生業としているにしては、エリック・クラプトンの人気は日本でもものすごく高い。
中でもこの曲は最も愛されている代表曲だろう。

デレク&ザ・ドミノスはクラプトンがアメリカで結成したバンドだ。
この曲が収録された1stアルバム『いとしのレイラ』だけを発表し、2ndアルバムの制作中に仲違いして解散した。

歌の内容も有名だが、ビートルズのジョージ・ハリスンの奥さん、パティへの愛を歌った横恋慕の歌だ。いわゆるゲス不倫というやつである。
もし今の日本でこんな歌を歌うアーティストがいたら、文春とネットでフルボッコにされて無期活動休止宣言である。
ヘンな世の中になったものだ。

この曲はまあたいていの人がシビれてしまうカッコいいギター・リフが印象的だけど、クラプトンのめずらしく激しく、情熱を剥き出しにしたようなヴォーカルがまた良い。

曲の前半はクラプトンが書き、後半のインスト部分はドラマーのジム・ゴードンが書いている(恋人が書いた曲をパクったという説もあるが)。この2曲を繋げたわけだ。
後半部分もゴードンの弾くピアノとクラプトンのアコギ、そしてゲスト参加したデュアン・オールマンのスライドギターなどでとても美しい仕上がりとなっている。
正直、若い頃はこの後半がいらんなあと思っていたけれども、今は結構好きだ。

それにしてもデレク&ザ・ドミノスはまるで呪われたバンドだ。
解散後、クラプトンは薬物依存症となり、精神も病んで音楽活動を数年間休止する。
ベースのカール・レイドルも薬物中毒で、37歳の若さで死んだ。
ドラムのジム・ゴードンに至っては統合失調症に罹り、なんと母親を殺害して収監される。
ゲスト参加のデュアン・オールマンもこのレコーディングから1年後、ハーレーを運転中に交通事故死した。

呪われたバンドが生んだ奇跡のような名曲だ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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