No.099 メタリカ/セイント・アンガー (2003)

St. Anger
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その99
Metallica – St. Anger

わたしはヘヴィメタルがあんまりよくわからないのだけど、91年の真っ黒けのジャケットの5thアルバム『メタリカ』には好感を持っていた。

2005年に公開された『メタリカ:真実の瞬間』というドキュメンタリー映画は、メタリカが8thアルバム『セイント・アンガー』を完成させるまでの過程を追ったもので、わたしはこの映画にとても感動した。
2時間を超える映画だが、1回見終わってすぐにそのまま最初からもう一回見直したほどだった。
そんなことをするのはその20年前に『気狂いピエロ』という映画のビデオを見たとき以来だった。

このドキュメンタリーはまず、アルバムの制作がジェイムズ(vo)のアル中治療のための入院によって延期になるところから始まり、レコーディング中のメンバーの焦りや苛立ち、ブチ切れの口論などもそのまま収められ、他にも、技術面でついていけなくてクビになった元メンバーが涙ながらに語るメタリカへの思いや、新しいベーシストの誕生の瞬間などもあり、ドラマチックで充実した内容となっている。
あの凄腕のドラマー、ラーズが思うように叩けずに必死の形相で練習している姿などもまた感動した。

そんな紆余曲折を経て生まれたアルバムのタイトル・トラックがこの曲だ。

レコーディング中はどんな曲になるのか見当もつかなかったが、出来上がったものを聴いて、こりゃまた斬新な曲だなあと感心した。
ユニークで、カッコ良くて、凄い、としか言いようがない。
ヘヴィメタルのスタイルや常識を打ち破ってきたメタリカらしい曲だ。

ちなみにPVはサン・クエンティン刑務所で撮影されていて、写っている囚人たちはみんなホンモノの囚人だそうだ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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