ウルトラヴォックス/ヴィエナ(1980)

Vienna (Remastered Definitive Edition)

【80年代ロックの快楽】その1
Ultravox – Vienna


1977年デビューなので、ウルトラヴォックスもあのパンク革命の真っただ中でデビューしているのである。レコード・デビューはセックス・ピストルズと3カ月しか違わない。
この「ヴィエナ」は1980年の発表だが、このいかにも80年代サウンドというイメージが強すぎて、てっきりパンクが終わってから出てきたものとい込んでいた。

ウルトラヴォックスはこのシングルで全英2位となり、世界的なブレイクを果たした。

それまではあんまり売れてなかったのだ。
きっとパンク・ムーヴメントは彼らには合ってなかったのだろう。
80年代に入ると同時に盛り上がった、ニュー・ウェイヴの時代で、彼らの本領は発揮されたのだ。


無機的でひんやりした、セラミックと合成樹脂みたいな質感の電子音サウンドは、ジャーマン・ロックの影響を受けているらしい。

ピアノの響きが美しく、無機的ではあるが、壮大でもある。
サビの部分は、天空から光に包まれた神様でも降りてくるみたいだ。

無機的でゴシック調で耽美的なイメージは、80年代英国ロックの方向性を示した曲のひとつと言えるのではないか。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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