ザ・クランベリーズ/ジャスト・マイ・イマジネーション(1999)

ベリー・ザ・ハチェット

≪女子ロックの快楽≫ その3
The Cranberries – Just My Imagination


「アメリカン・パイ」「アイ・ラヴ・ロックンロール」とカバー曲が2曲続いたし、これもタイトルからしてテンプテーションズのカバーみたいだけど、実は同名異曲のれっきとしたクランベリーズのオリジナルである。


クランベリーズは1992年にデビューしたアイルランドのバンドだ。

ヴォーカルがドロレス・オリオーダンという、女神の声を持つ革命戦士のような女子である。

≪オールタイム・グレイテスト・ソング500≫でも採り上げた同じクランベリーズの「ゾンビ」は、激烈にハードで戦闘的なヴォーカルだが、この「ジャスト・マイ・イマジネーション」は打って変わって、明るい曲調で優しい声で歌われる。

また他の曲では、時にサディスティックな女王様のようだったり、天使のようにドリーミーな浮遊感のある歌声だったりと、これほど変幻自在、表現力豊かなヴォーカリストはなかなかいない。

Ordinary Day

そのドロレス・オリオーダンが今年の1月15日、レコーディングのために滞在中だったロンドンで、ホテルの部屋のトイレの中で死亡しているのが清掃員によって発見された。

死因や現場の状況は「調査中」ということで明らかにされていない。

まだ46歳という若さだった。

訃報を受けて、アイルランドのヒギンズ大統領をはじめ、U2やR.E.M.、ビリー・コーガン、デュラン・デュランなどが声明を出し、哀悼の意を表している。

彼女は間違いなく、ロック史に残る女性ヴォーカリストのひとりだった。
わたしは彼女の美しい声が大好きだった。残念だ。
かけがえのない素晴らしい声がまたひとつ、この世界から消滅してしまった。

わたしはクランベリーズと、ドロレスのことを決して忘れない。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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