アヴィーチー/ウェイティング・フォー・ラヴ(2015)

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【21世紀ロックの快楽】
Avicii – Waiting for Love

先週、突然の死去のニュースが飛び込んできたアヴィーチーの名曲を取り上げよう。

アヴィーチーはスウェーデン出身、いわゆるEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)と呼ばれるクラブ系の音楽を制作した、DJ兼音楽プロデューサーである。

わたしのブログにまさかEDMが出てくるとはな。

というぐらいEDMには知識も興味もまったくないジジイのわたしだが、2013年に世界中で大ヒットしたアヴィーチーの「ウェイク・ミー・アップ」だけは知っていた。

EDMのはずなのに、前半は素朴なカントリー・ミュージックで始まり、それが後半はエレクトロニック・ダンス・ミュージックになるという楽曲で、面白いなあと感心したのだった。

ロックとダンスの融合というのはよくあるけれど、カントリーとエレクトロニックのM&Aは凄い、と思った。
幅広く音楽を愛している人なんだなあと思った。
ジャンルの壁を打ち破って、とにかく良い音楽を作りたいという意志のようなものを感じたものだった。

ポピュラー・ミュージックは、進化の過程でどんどんジャンルが細分化され、中には死にかけの中小企業みたいなジャンルもたくさんあるわけで、それを統合・合併して一本化してみたらロック・ポップスの新たな展開として大きな盛り上がりを見せるのかもしれない。
それをアヴィーチーはやっていたのかもしれない。


アヴィーチーが死去した直後、わたしの古い友人がSNSにあげていたこの楽曲「ウェイティング・フォー・ラヴ」を聴いて、ますますそんな思いを強くした。

この曲が、クラブで踊るためだけに作られたとは到底思えない。
パリピたちがフォーーーッ!と踊るためだけの実用音楽なら、この昭和のアニソンのようにダサカッコいい泣きメロと、感情を揺さぶる展開は必要ないはずだ。

この曲にはなにか大規模な合併・統合と化学反応が起こっていて、新しい響きだけれどノスタルジックで感動的な楽曲となっている。

歌っているのはアヴィーチーではない。チェリー・ゴーストというバンドのヴォーカリスト、サイモン・オールドレッドという人だ。


アヴィーチーの死因は遺族の発表によると、どうやら自殺のようだ。28歳という若さだった。

またひとり、天才ミュージシャンが若くして旅立ってしまった。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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