No.336 ジュディ・シル/ジーザス・ワズ・ア・クロス・メーカー (1971)

ジュディ・シル
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その336
Judee Sill – Jesus Was a Cross Maker

ジュディ・シルは1944年にL.A.に生まれ、10代で家出をして犯罪と麻薬の世界に入っていき、そして収監される。
服役中にキーボードを習得し、作曲を始め、デヴィッド・クロスビー、グラハム・ナッシュと出会ったきっかけでデヴィッド・ゲフィンと知り合い、彼が立ち上げたアサイラム・レーベルの第1号アーティストとなった。

この曲は彼女の1stアルバムに収められ、シングルとしても発売された。プロデュースはグラハム・ナッシュが行っている。
彼女の宗教観が色濃く反映された歌で、それまでの彼女の不幸な人生を考えると、魂の底からの叫びのようにも聴こえる真摯な歌だ。

彼女自身がアレンジしてオーケストレーションが施され、ヴォーカルも多重録音され、完成度の高い作品として評判も良かった。しかし残念ながらあまり売れなかったようだ。

稀有な才能は有ったのに、運が無かった。そんなアーティストは山ほどいるのだろう。録音が残っているだけでもまだ運の良いほうと言えるかもしれない。
ジュディ・シルは2ndアルバムを出した後は表舞台から姿を消し、そして35歳でコカインの過剰摂取により、死去した。

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