【アイリッシュ・ロックの快楽】
Gilbert O’Sullivan – Alone Again, Naturally
Gilbert O’Sullivan – Alone Again, Naturally
アイルランド出身のシンガー・ソングライター、ギルバート・オサリバンの代表曲。
全米1位、全英3位。
日本でもオリコン洋楽チャートで5週連続1位を獲得する大ヒットとなった。
これほど「昭和の香りのする洋楽」というのもなかなかないものだ。
素朴なアレンジと、流れるような美しいメロディが印象的なこの曲だが、歌詞は「こんなに孤独で虚しい人生を送るぐらいなら、死んだ方がマシなんじゃないか」と歌う、極めてネガティヴで殺伐としたものだ。
そう思って聴いてみると、このなにか異常に感情のこもっていない虚無的な歌い方は、静かな狂気のようにも思えてくる。