≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その464
The Runaways – Cherry Bomb
なんといっても、史上初の女子だけのロックバンドというのがエラいね。
しかもこの当時、彼女たちは平均年齢17歳。
17歳でランジェリー姿で大股開きでステージで歌っているというのは、今の時代ならまあ許されないだろうけれども。
でもロックンロールってのはそういうもんだ。
今はロックンロールが許されない時代なんだろう、きっと。
あの時代、ロックというのはある意味、治外法権みたいなもので、リアルなファンタジーの世界だったのだろう。
ドラッグの使用なんてあたりまえ、ホテルの部屋を壊したってロックスター伝説のひとつにすぎないし、世界中の女がロックスターに抱かれたがっているのがあたりまえだったのだ。
それが今の時代は、最初からゲスの極みだと名乗っているにもかかわらず、たかだか人気タレントと数発ヤッただけで「ゲス不倫」などという一般庶民用のルールで大バッシングされ、ファンタジー界から引きずり降ろされるのだ。
「ミュージシャンだろうがなんだろうが、おまえたちだって特別じゃない、わたしら一般庶民と同じルールで生きろ」ということなのだろう。
人々がロックスターまでファンタジーでなく、自分と同じクソくだらない一般庶民に引きずりおろしたから、ロックンロールは死んでしまったのかもしれない。
もうたのむから、ロックンロールを愛していない人たちが、口を出さないでほしいと思う。
ランナウェイズは、本国アメリカではあまり成功しなかったが、日本では大成功した。
この「チェリー・ボム」も、全米では106位とふるわなかったが、日本のオリコンでは10位まで上がる大ヒットとなった。
77年にはヴォーカルのカーリーが脱退し、ギターのジョーン・ジェットがヴォーカルも兼任するようになるが、やがてパンク的なアプローチを主張したジェットと、ハードロックを追求したい他のメンバーとの方向性が合わなかったことなどもあり、79年には解散してしまった。
コメント
Re:夢のない時代
その昔、ロックスターというのは妖精だったんですね。
妖精が絶滅して、人間が見よう見まねでロックをやるようになってから、つまらなくなったんですねえ。
夢のない時代
レッドツェッペリン等がいた時代に、既にホテルの窓からテレビを投げたりとメチャメチャしており、どっちが無茶したか勝負みたいな時代でしたよね。90年代の半ば位から日本と一緒でコンプライアンスにうるさくなった気がします。