≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その455
Mott The Hoople – The Golden Age Of Rock And Roll
モット・ザ・フープルの最後のアルバム『ロックンロール黄金時代(原題は”The Hoople”)』の冒頭を飾るナンバーだ。
でもわたしはつい最近までこの曲を聴いたことがなかった。
なのにこの≪500≫に選ばれたのは、ある友人からのリクエストがあったからだ。
いやそんなリクエスト制なんてそもそも無いのだけれど、そう言われて聴いてみたらたしかにカッコよくて楽しい曲だし、気に入ったので選んでみたのだった。
“ロックンロール黄金時代は決して終わらない
ガキどもが笑ったり泣いたりしてるかぎりはね”
グラマラスでパワフルで猥雑でバカっぽい、「ロックンロール黄金時代」の名にふさわしいナンバーだ。ロック好きなのに、これを気に入らないなどと言う野暮な人とはちょっと友だちになれないかもしれない。
デヴィッド・ボウイやT.レックス、あるいはニューヨーク・ドールズなど、当時のグラムロックの系統と言えるのかもしれないけれど、わたしが真っ先に思い浮かべたのは「ロックス」あたりのプライマル・スクリームだ。
どちらも、享楽的で刹那的な、”錆びるより燃え尽きたい”派の、究極のロックンロール・バンドを体現しているようだ。