ロイ・オービソン/オンリー・ザ・ロンリー(1960)

SINGS LONELY & BLUE [12 inch Analog]

【60年代ロックの快楽】
Roy Orbison – Only the Lonely

ロイ・オービソンにとって初めてのトップ10ヒットで、全米2位、全英1位の大ヒットとなった。

失恋の歌で、「孤独な人だけがこの気持ちをわかるはず」と歌う歌だ。

ブルース・スプリングスティーンの名曲「涙のサンダーロード」に「ラジオからロイ・オービソンが孤独な人たちのために歌う歌が流れてくる」という歌詞が出てくるが、この歌のことを言ってるのだろう。スプリングスティーンはロイ・オービソンの音楽を深く愛しており、「彼のように歌うことを目標にしていた」と語っている。

また、J・D・サウザーの1979年の大ヒット曲「ユア・オンリー・ロンリー」は、タイトルも曲もなんとなくこの曲を想起させるところがあるが、彼はロイ・オービソンと同郷のテキサス育ちで強い影響を受けており、この曲はいわばロイ・オービソンへのリスペクトとオマージュによって書かれたものらしい。

「J.D.サウザー/ユア・オンリー・ロンリー」の過去記事はこちら

動画は1988年1月に、ロイ・オービソンのトリプル殿堂入り(ロックの殿堂、ナッシュヴィルソングライターの殿堂、ソングライターの殿堂)を記念して制作されたテレビSP『Roy Orbison and Friends:A Black and White Night』からの映像。この映像はすべてタイトル通りモノクロで撮影されている。

ロイ・オービソンをリスペクトするアーティスト代表としてスプリングスティーンやJ.D.サウザーはもちろん、エルヴィス・コステロやトム・ウェイツ、ジャクソン・ブラウン、ボニー・レイットなども参加している。

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