No.371 ザ・トラヴェリング・ウィルベリーズ/ハンドル・ウィズ・ケア (1988)

The Traveling Wilburys Vol 1
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その371
Traveling Wilburys – handle with care

そのハイウェイメンのもしかしたら影響なのかもしれないけれど、ザ・トラヴェリング・ウィルベリーズは、ジョージ・ハリスンが自身のシングルB面曲を録音するために、たまたま一緒に食事する機会のあったロイ・オービソンとジェフ・リン(ELO)の2人に協力を要請したことから始まる。

ジョージは録音のためにボブ・ディランのホーム・スタジオを借り、トム・ペティに預けてあったギターを取りに行ったついでにそのトム・ペティにも声をかけ、そして最終的にはディランも説得して、結局5人で録音したのがこの「ハンドル・ウィズ・ケア」という曲だ。

これがシングルのB面にするにはもったいないほど出来が良く、レコード会社の要請で結局この5人でザ・トラヴェリング・ウィルベリーズとしてアルバムをつくることになった。
この曲はその1stシングルとして発売され、全米2位の大ヒットとなった。

最初このグループはそれぞれレコード会社が違うという大人の事情もあり、全員がサングラスをしてウィルベリー姓を名乗るという覆面グループとして登場したが、こんなクセの強い声の人たちなので、ラジオで流れただけでもすぐに正体がバレた。
アルバムは大ヒットし、89年のグラミー賞も受賞した。

アルバムは佳曲ばかりで、すごく良い出来だ。秋の夜長に聴くにはちょうどいい感じ。

わたしはロイ・オービソンの「ハンドル・ウィズ・ケア」の歌声と、彼がソロをとっている「ノット・アローン・エニイ・モア」にとくに感銘を受けた。
ディランがリードを取っている曲も、この時代の彼自身の楽曲よりも調子が良いのではないかと思ってしまうほどだ。

1stアルバムが発売された直後から5人は2ndアルバムのレコーディングに取り掛かったが、そのレコーディング中にウィルベリー家の長男であるロイ・オービソンが急死する。
そのため2ndアルバムは幻となった。

しかしなぜか3rdアルバムは90年に4人で録音し、発表された。
なのでトラヴェリング・ウィルベリーズのアルバムは『vol.1』と『vol.3』の2枚のみとなっている。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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