No.155 リンダ・ロンシュタット/いつになったら愛されるのかしら (1974)

Heart Like a Wheel
≪オールタイム・グレイテスト・ソング 500≫ その155
Linda Ronstadt – When Will I Be Loved

アリゾナ州に生まれ、1969年にデビューしたリンダ・ロンシュタットは、自分で曲を書くことはおろか、だれかに自分のための曲を書いてもらうことすらしなかった。
すべて過去の曲のカバーだけを歌い、それで大ヒットを連発して大成功したという、とてもめずらしいタイプだけど、それだけ彼女の声やパフォーマンス、キャラクターが愛されたということだろう。

この曲はエヴァリー・ブラザーズの1960年の曲で、原曲も良いけど、彼女のバージョンのほうがやはり圧倒的に魅力的だ。
見た目の可愛らしさと裏腹に、アイドルっぽさや甘えたところなどが無く、ロック・テイスト充分な本格派のヴォーカルだ。
バックがまた西海岸の精鋭ミュージシャンたちなのでしっかりしている。
これ以外でも、どの曲もオリジナルよりずっと良く思えてくる。たとえ聴いたことのない曲でも。

当時の西海岸のアーティストたち、イーグルスやニール・ヤング、ジェイムズ・テイラー、ジャクソン・ブラウンなど西海岸アーティスト連中がこぞって彼女を可愛がり、サポートしていて、どうやらミュージシャンたちのアイドルのような存在でもあったのだろう。
あか抜けない感じのルックスも可愛かったし、父性本能をくすぐるタイプなのかもしれない。

あの硬派なジョニー・キャッシュですら自分の番組に彼女を呼んでデュエットした時はデレデレだった。これはDVDで見ることができる。
おまけに歌い終わると彼女の頬にチューまでしている。今ならセクハラで訴えられてもおかしくないところである。

そのときの逸話だが、リンダはミニスカートにノーパンで番組に出演しようとしてジョニー・キャッシュの妻ジューンの逆鱗に触れ、「わたしの夫の番組だけにはそんな恰好で出ることは許さない!」と怒鳴りつけられて、仕方なくパンツを穿いて出演したということだ。

記事を書いた人(Goro)

愛知県在住。中学卒業後、無知蒙昧のまま社会にさ迷い出て、底辺職を転々した後、地元の映画館に拾われる。映画館に10年勤めた後、レンタルビデオチェーンのバイヤーを20年勤め、現在は再び底辺職で肉体労働の日々に返り咲く。心に平安が訪れている。生活に不満はなし。音楽にはいろいろと救われている。「映画は映画館で観なきゃダメ派」ではない。

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